総合的つぶやきぶつぶつ

○2010年12月28日(火)18:13  チャの実
茶飲み=茶の実 昭和30年代の子どものころの記憶です。近くに岡山県の茶業試験場があり,祖父に頼まれてチャの実を集めたことがあります。品種改良のためだったようですが,詳細は不明です。当地は,粘土質の赤土,霧が発生しやすいという栽培条件に適していたことから,日当たりのよい斜面を開墾して茶畑ができました。その代わり作業性はよくないため,後々衰退していくことになります。
 子どもたちに伝えたかったのは,同じ茶の木から作り方が違うお茶が世界に広まったこと,ペットボトルで飲むことが多くなってもお茶の入れ方を知っておくこと,そして,日常的にお茶に親しんでほしいことなどです。手軽にすぐ飲めることを知ってしまうと,自ら手間をかけてお茶を入れる味わいに鈍感になってしまいます。コーヒーでも紅茶でもお茶の類は,湯加減,蒸らし加減,入れ立てが決め手になります。手間賃を払って手軽さを手に入れても,味わう心のゆとりは手に入れられません。昔ながらの喫茶店が減ってきたのも同じような喪失感を抱いてしまいます。
 余談です。ペットボトルのお茶はとても高くつくことをご存じでしょうか。自分で茶葉を買い,詰め替えると驚くほどの安上がりになります。コーヒーや紅茶も同様です。節約というよりも豊かさを満喫できる飲み物として価値を見いだしてほしいところです。
 話の種にはしませんでしたが,お茶にまつわる成句はたくさんあります。お茶がくらしの中に浸透していることになります。外国では見られないお茶文化を築いている日本のよさです。水事情のよくないヨーロッパでは,遠く離れたところの食文化を取り入れてきました。大手商社にいた人に聞いた話です。紅茶やコーヒーの1級品は,ほとんどがヨーロッパに集まるということです。日本の商社が買い付けに世界中を奔走しても,ヨーロッパには太刀打ちできない状況があるようです。
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