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ハクサイ

気温が下がって寒暖の差が大きくなると葉が立ち上がって結球準備が始まります。ところが日中30℃を超えるような日が続いたり台風がらみで太平洋の暖かい風が入り込んだりして順調ではありません。

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巻きかけた葉は気温が高くなると逆の動きをしてしまい、葉が開いてしまいます。

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ミニが概ね出遅れてしまい、中稲は順調に見えます。

台風19号は関東方面で大騒ぎしていますが、岡山は山に遮られて影響が少ないように思います。ところが地元気象予報士はしきりに広戸風を警戒するように呼びかけているのが陳腐です。地形がのっぺらぼうの台状なら予想はしやすいでしょうが、300〜1000mの入り組んだ山に風が吹き込むと様子は変わります。これまでの説では四国沖に台風が位置し西風が吹き込むと中国山地の麓を舐めるように強風が吹き抜けます。今回は微妙な位置関係で、北から風が入ると那岐山越えになります。

当地も同じような地形が災いして、円弧を描くような谷間に風向きがぴたりと重なったときはおおあばれしますね。風向きが西より以外のときは尾根伝いを撫でるように吹くため谷底の住人からはざわめく音だけが山の頂上から聞こえてきます。

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エンダイブ軟白

縮れた葉は全開したままで結球する性質は持ち合わせていません。そこで外側の葉を起こして包み込み輪ゴムや紐で軽く留めています。収穫するときは黄緑色の柔らかくなった葉を取ります。

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ハクサイやレタス、キャベツのように結球するものは自ら軟白をするので美味しく食べられるわけです。レタスの外葉は硬く苦味が強いので捨てられます。ハクサイは中の黄色くなった部分が一番甘くて柔らかくなります。やはり外葉は硬いというかしわいです。キャベツもしかり。

軟白の一手間をかけることで価値の上がっている野菜といえば黄ニラとかセロリが身近でしょう。

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トウモロコシ

EXという秋取り専用の品種です。三か月前に食べた春植えのトウモロコシの味を思い出しながら感覚の記憶で比べるとやはり秋の方が甘いです。

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ハニーバンタムという品種の糖度とデンプンの含有量分析のレポートを読んでいると糖度は収穫直後が最も高く、2日後には2%減少するという記述がありました。収穫時間による糖度の違いは認められなかったそうです。デンプンは時間とともにある条件で増加するそうですから、糖がブドウ糖結合によってデンプンになるようなメカニズムらしいです。

株間を25cmのちどりで植え、受粉時に降雨がなかったことからいずれも粒ぞろいの見栄えのいいできとなりました。40本もあると生食だけでは追いつきません。春同様、短時間茹でてから実をバラバラにして冷凍保存です。

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ソバ刈り取り

台風の影響がどの程度か読めないコースでしたから後の祭りにならないよう大急ぎで刈り取りました。はさみでチョキチョキ向きをそろえながらの作業でした。右に左に折り重なっているため鎌でスイスイ刈れません。

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台風の雨を心配しながら車庫の中で広げて乾燥です。

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作付けが少ないのは注文を受けている1kgの粉と我が家の年越しソバ用500gを確保すればいいからです。不作の時は賄えないことがあり危うい橋を渡っています。

ソバを自家栽培して週3日営業しているそば屋さんは50aの作付けで5〜600kgの玄ソバを収穫しているそうです。1aで10kgの収量ならかなり上出来ですね。我が家はその半分にも届きません。

ソバの歴史をたどっていくと非常食として受け継がれ、粥にして飢えをしのいだというのが通説です。荒れ地で栽培可能、肥料がなくても実がつく、春秋2回収穫という優れものなんです。粉食文化は江戸時代に広まっており、麺にして食べたといっても蒸していたのです。そのことは、せいろソバ、ソバ切りという言葉に調理方法が表れています。非常食だったソバが今や蘊蓄の末、高止まりしています。

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シカによる食害

隣の家の庭先までは入らず食べていません。

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穂を引き抜いて籾のところだけ食べています。

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メッシュの間に口を突っ込んで引っぱっています。

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全体はべったりと倒れて、そのまま籾が太っています。水が少なかったところはどうしても半分ぐらいしか黒くなりません。地面はひび割れて乾いていますから普通に歩き回れます。

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来週には刈り取って脱穀作業ですが、2人でがんばっても丸2日かかります。年々気合いを入れないと持久力が落ちていますね。休み休みでやります。

— posted by fuku at 10:23 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ヒカリ新世紀取り入れ

乾燥機には10a分の生籾まで。毎回2回に分けて作業しています。農機具は大きくなればはかどりますが、購入コストも運転コストも跳ね上がっていきます。15年前に各社のコンパクトな機械をネット上で探して揃えました。今となっては製造されていないものもあります。そう、零細な小規模農家はどんどん廃業しているのです。

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倉庫内に居座るネズミの痕跡が気になり、排出した籾はこの有様です。シートをかじってまでは食べられたことがないです。

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2回目の張り込み送風乾燥中の数字です。もっと乾いていると期待したのですが最初と大差なしです。9aの広さですが張り込み停止の寸前まで溜まっています。

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機械に指定されている標準設定温度をかなり下回ったところで乾燥させています。

干木乾燥にこだわってきた農家は刈り取ったイネを11月半ばまで放置してから脱穀作業籾摺りという流れでやっていました。均一な水分量になっているとご飯の炊きあがりの旨さが違うというのです。食べ比べたことがありませんので、信憑性は何とも言えません。

— posted by fuku at 08:50 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

キュウリ

今回は途切れないように3段階でつなぐことができました。2段階目は新四葉という品種を種から用意しました。水切れになってくると実の上部がほんのり苦くなってきます。半世紀前はこんな品種が多かったです。日照りのキュウリは苦いというのが常識でしたね。

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3段階目は秋取り用の苗を作ったから植えてみませんかとお隣さん。イチかバチかで1段階目の場所に株と株の間に植えて、周りに肥料をすきこんでみるというのです。連作障害でやばいかもと思いながら。真似してみることにしました。

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蔓は順調に立ち上がって実もつき始めました。これならいけそうと期待しています。ただし、一番端のところは接ぎ木苗のミニキュウリを植えていましたから、一番障害が出にくいところです。

第1段階の苗はホームセンターで買ったものですが、たくさんなります。例年になく多量の漬け物を作りました。第2段階からはほどほどの収量でだぶつきは少ないです。使用量にあわせて収穫できるのが一番嬉しいです。

— posted by fuku at 08:31 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ハクサイ キャベツ系

ハクサイは3種類。収穫期が微妙にずれるような選び方です。

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ブロッコリーは年内にできあがらないかもしれません。

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キャベツは年内に巻くのではないかと期待しています。

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本葉が4枚ぐらいになるとそれぞれ葉の形に違いが出てくるので品種が特定できます。コールラビの収穫が一番早いでしょう。

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朝夕が涼しくなってきましたからこのまま順調に気温が下がれば害虫の動きもおさえられます。さてどうなるか?

— posted by fuku at 08:10 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

イチゴ トウモロコシ

イチゴの苗は8月の少雨で半分ぐらい消滅してしまい、足らずを直接掘って植えました。多分生育遅れが出てくるはずです。しばらく水やりを続けて活着を待つことに。

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トウモロコシはほぼ受粉が完了し髭が色づいてきました。敵は多いので早めに囲いました。サルも上からしか手が入れられず、身長低めゆえかなり大胆な動きになるでしょう。カラスは跳び蹴りできません。アナグマはこれまで食べた痕跡が見つかっていません。味を知るとテンも狙うでしょう。

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種蒔きや定植がほとんど終わり、遅い時期のソラマメやスナップエンドウが待機中です。畝はできあがっていますから、草丈10cm前後で越冬できるようなタイミングで種蒔きです。早すぎても遅すぎてもその後の生育によくない結果をもたらします。寒さ加減を見ての賭ですね。

— posted by fuku at 09:30 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ヘーゼルナッツ収穫

割ってみるまで出来具合が分からないナッツです。バケツいっぱい拾ってこれだけ実が入っていたのは初めてです。拾う手間、硬い殻を割る手間、渋皮を取る手間、クリ以上になかなかの強者です。市場の値段が高くなるのもやむを得ません。

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渋皮は湯につけて剥くのが一番簡単な方法です。といっても一筋縄ではないんですね。冷めると剥きにくくなるという情報があったのでやがてお試しです。未熟な実や傷んでいる実はうまく剥けません。これだけ量があると出来上がりの期待感が大きくなります。

最終的にはケーキの材料に。私はケーキを口にしないため、食べる楽しみはロースとしたものだけです。

— posted by fuku at 07:57 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

サツマイモの蔓返し

すでに掘って食べ始めていますが、太り具合はもう少し待てというところです。蔓の途中から出た根を切って、ひっくり返しています。これをしなくてもイモは入るものの途中で根付いたところに小さいイモが入ってしまいます。葉で作ったデンプンが途中下車してしまい、大元まで運ばれなくなるのです。

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7月の日照が少なかった分、8月で取り返せるはずが水不足で生育が落ちたようです。

サツマイモとは関係がない時の話題。消費税の値上げに絡んでポイント還元という値引きは税の公平感を損なうような施策になっています。そもそもポイントを使って客を引き留める作戦は顧客の金を預かって値引き感をそそる霊感商法なんです。ポイントがたまったので500円還元しますなんて言われても、実のところお預かりした金額が500円になりましたのでお返ししますというのが本当のところでしょう。振り向いてくれない顧客からは預かった金を没収するのですからあくどいといわれても反論できないです。ポイント商戦に参加しない家電量販店のCMを真摯に受け止めたいです。

当店のような個人事業主の消費税免税事業者について調べ直してみると理解できていなかったところがあるんですね。売上高1000万円超というのは消費税抜きの額になります。事業者の消費税は買ったときに払った消費税と売ったときに受け取る消費税があります。最終的に納めるのは相殺後の受け取った消費税ということになります。健全経営であれば当然売ったときの消費税の方が多くなります。免税事業者の場合、消費税を受け取ると実は消費税差し引き分だけ本体価格が高くなっているわけです。そこで消費税を取らないと仕入れの消費税を価格に転嫁してお得感の印象を与えているかもしれません。税と物の値段がしっくりこないものは身の回りに多いです。

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ニンジン、ミツバ、ゴボウ 種蒔き

ニンジンは黄色が甘くて好評なので多めに蒔いています。ミツバは夏越しに失敗するので毎回この時期に蒔いています。自家採取した種のゴボウは収穫時期の問題ではなくどうも原種に帰ったようで、硬い筋が入りアウト。サラダゴボウという定番品種を蒔きました。

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種蒔き後、不織布で覆い、水やりを続けることで発芽が揃うようになりました。籾殻や燻単、切り藁など試してみましたが不織布が一番確実です。水やりのとき種が流れてしまうという失敗もしてきましたが、この方法だとやり過ぎない限り大丈夫です。

ニンジンやミツバは光を好む状態で発芽する性質があり、覆土を薄くしています。その結果、種が乾きやすいため発芽が揃いにくいのです。ニンジン作りがうまくいけば一人前といわれるのは難しさゆえです。

— posted by fuku at 08:20 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

トウモロコシ雄花

春植えは根の張り方がしっかりしているので倒れたことはないのに、秋植えは気温が下がっていくため根張りはゆっくりです。雄花が先にのぞいています。追いかけるように雌花の髭が出てきます。

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受粉時に雨に合わなければ粒のそろいはきれいです。せっかくの花粉が流されて受粉がまばらだと情けないトウモロコシになりますね。

トウモロコシに限らず雌雄の花が別になっている植物はウリ科の作物が多いです。筒状になっているカボチャは花も大きく、確実です。ただし、最初の雌花が先にできて雄花がまだ咲いていないような状態だと受粉できないため実になりません。2番目というのが手堅い順位となります。

— posted by fuku at 08:48 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

古代米 黒米

倒れましたね。毎年のことなので近所の皆さんもなれてしまい話の種にならなくなってしまいました。ゲリラ雷雨でひとたもりもありません。バッサリ。

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開花中の出来事で、穂が重たくないため周辺は立っています。

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落水して水は入りません。天水だけでも育つぐらい丈夫です。これから一ヶ月かけて実が入ります。

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紫色に変わっているところは登熟が始まったサインです。次第に焦げ茶に変わり、脱粒しやすくなります。

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台風さえ来なければこの倒れたまんまでそこそこ収量があります。真ん中あたりは毎度のこと腐れていきます。

草丈は立っているところでちょうど私の身長と同じ160cmぐらいです。とびきり短いヒカリ新世紀は80cm届かずで、低いところは75cmほど。いかに原種のイネはワイルドな姿か!1aで30kgしか収穫できないといっても百姓していない方はピンとこないでしょう。ヒカリ新世紀なら50kgはいきます。苦労しても続けるおもしろさは、他で手に入れることのできない美味しさですね。

— posted by fuku at 10:14 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ヒカリ新世紀

20日頃には刈り取りです。水を落として乾かしています。見かけはよさそうでも紋枯病の菌がかなり這い上がってきています。代掻き時に水が少なかったため掛け流しができていないのでなおさら影響が出ています。

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穂の先から熟れてきて、一番元の緑色が少なくなったころを見計らって作業開始です。緑色の米が多いと精米したときの歩留まりが落ちてしまいます。

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サギの足跡です。カエルを求めて歩き回りますが、稲を倒したりはしないのでお好きなようにです。

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米の出来具合は籾摺りをして袋詰めしたところでやっと収量が確定します。しかし、未熟米や虫害の米が混じると精米したときに何%残るかで等級が決まります。歩留まりを表すのが等級です。

自分で売りさばくと流通業界のルールで無検査米としてしか扱われず、産地も品種も生産年も自主的な表示でお墨付きは与えられません。でもいいんです。生産者が責任を持って保証します。もちろん口先だけの保証しかしない人もいるのは事実です。

— posted by fuku at 09:26 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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