台風の影響がどの程度か読めないコースでしたから後の祭りにならないよう大急ぎで刈り取りました。はさみでチョキチョキ向きをそろえながらの作業でした。右に左に折り重なっているため鎌でスイスイ刈れません。
台風の雨を心配しながら車庫の中で広げて乾燥です。
作付けが少ないのは注文を受けている1kgの粉と我が家の年越しソバ用500gを確保すればいいからです。不作の時は賄えないことがあり危うい橋を渡っています。
ソバを自家栽培して週3日営業しているそば屋さんは50aの作付けで5〜600kgの玄ソバを収穫しているそうです。1aで10kgの収量ならかなり上出来ですね。我が家はその半分にも届きません。
ソバの歴史をたどっていくと非常食として受け継がれ、粥にして飢えをしのいだというのが通説です。荒れ地で栽培可能、肥料がなくても実がつく、春秋2回収穫という優れものなんです。粉食文化は江戸時代に広まっており、麺にして食べたといっても蒸していたのです。そのことは、せいろソバ、ソバ切りという言葉に調理方法が表れています。非常食だったソバが今や蘊蓄の末、高止まりしています。
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