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田植え

2014.06.05 (木)

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40枚の苗は余りながらも完了です。苗代の苗はご覧の通り、養生シートを1日遅らせただけなのにかなりの徒長です。籾の量も多くてやや細い苗に仕上がりました。

イネは繊細なようで、強健なところがありますから、活着してしまえばぐんぐん育ちます。条件に合わせてそれなりにできます。収量とか食味とか、見栄えとかを言い出したらきりがありません。

自然災害や病気被害、鳥獣被害にあわないことが一番の願いです。昨年はある圃場が紋枯れ病となり深刻でした。粒は大きくならず、穂首は折れ、収量激減とともにくず米が大量に出ました。

効果のほどは不明ですが、ある実験を試みました。代掻き後、土が落ち着いたら掛け流しをして、ゴミや菌核を洗い流すという方法です。湛水したままにすると、浮いた菌核は居座ってしまうだろうと予想しています。

結果は出水後に現れてくるはずです。紋枯れ病とイナコウジの黒い塊が減れば効果ありということになります。

美作地方では田植えが済むことを「代みて」といいます。苗代の苗がなくなることを「みてる」と方言で言うことによります。協同田植えをしていたころには一段落をお祝いして慰労会を開いていました。田植機の出現とともにこの風習は廃れてしまいました。

金時豆

2014.05.21 (水)

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今年も遅霜に2回ほどあい、蒔き直しをして補いました。草取りをかねて管理機で培土作業をしました。

春蒔きで毎回困るのは鞘が熟した頃に雨が続くと鞘の中で発芽することです。秋より歩留まりはよくないのですが、2回収穫できる面白さです。三度豆という煮豆の品種が昔から栽培されていましたが、種が途絶えています。

煮豆にすると2時間ほどで出来上がりますから、手軽さを味わっています。少しだけ煮崩れるものが出ますが、柔らかさは抜群です。

7月に収穫すると秋蒔きはお盆過ぎ。ここ数年梅雨明けや雨の量は不安定故、余裕のある量が確保できていません。植え付け量を増やすと食べる量が減り、不作になると種がぎりぎり。難しいところです。

夏野菜

2014.05.20 (火)

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夏野菜といいながら、ピーマンやナスは炎天下をくぐり抜け、追肥で元気を与えると秋まで収穫が続きます。梅雨明け後は水やりが日課になってしまいます。

トウモロコシは毎年、早生の苗を買っているのですが、天候次第で受粉がなかなか上手くいきません。粒が見事に整列することなく、偏ったり歯抜けになったりします。

昨年からキュウリは続けて食べられるように苗を作っています。苗は簡単に作れますが、夏場はウリバエとハダニの集中攻撃があり、長持ちしません。

ナス、トマト、キュウリは水加減が難しい作物です。水が不足するとナスは固くなり、キュウリは鍵のように曲がっていきます。トマトは水が多すぎると皮がはじけて裂果となります。

無加温のハウス栽培は水のコントロールがしやすい代わりに受粉のための虫が必要になります。見てくれも味もよいものを作るには制御する条件が多々あります。野菜作りの奥の深さは半端ではないです。

5日ぶりの恵みの雨、わざとに水やりをしないで渇水に耐えさせていました。だらだら水やりを続けるのではなく、我慢させてしっかり根を張らせる作戦です。

コールラビその後

2014.05.19 (月)

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ネット越しですが、カブのようにふっくらとしてきました。収穫の目安は直径7〜10cmに肥大したころという説明書きがありました。もう一雨来ると初収穫となります。

茎がカブのように膨らむという説明が成り立つのは葉柄が周囲についていることによります。根や胚軸には葉柄がつきません。胚軸には根がつきません。定義通りに解釈すれば肥大した茎を食べることになります。

近い食材として、ブロッコリーの花茎と似ていますが、通常の茎と花茎の違いはあります。皮をむいて煮物、生食、和え物、漬け物とキャベツなみの調理法が適用できます。癖のない味わいですから万人向きで、話の種になると思います。

2月末に種植え、加温温室で苗を作り、4月初めに定植、5月下旬収穫という段取りです。後半は8月に種蒔きをして年内に収穫という流れを予定しています。

ズッキーニその後

2014.05.18 (日)

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雄花、雌花ともに順調に開花しています。先走った雌花は受粉せずしおれていきます。やがてサイクルができあがって、雄花が咲くと追いかけるように雌花が咲いていきます。
今年は一挙に10株にしましたから、この調子でいけば途切れなく食卓に上るでしょう。

問題点は寸詰まりの茎をどう支えるかです。竹を打ち込んで、ヒモで吊り下げる段取りですが、徐々に葉が大きくなりかなりの重さになります。昨年は自らの重さに耐えられず、茎がひび割れ、腐れが入って消滅しました。種を取るための取り残しが一役買っているのは仕方ありません。

カボチャ同士交配しやすいとの情報があり、どうなるか心配でしたが、どうやら自家受粉の状態で受け継がれたようです。何分すぐ隣にクリカボチャを植えていましたから、何が出てくるかおそるおそるの自家採取の種です。

おどろきのホウレンソウ

2014.04.27 (日)

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写真ではただのホウレンソウではないかというぐらいの見え方ですが、こんなできのホウレンソウは初めてです。

これまでは、やや幅広にばらまくだけの直まきでした。発芽も不揃いで、大きくなったものから収穫していました。大株にはならず、やや固めというのが相場でした。

吉備中央町で都会から移り住んだ新規就農者が、地元のベテランから出荷用ホウレンソウの作り方を伝授され、取り組みをブログで紹介していました。

セルトレイに2、3粒種を蒔き、発芽後1本に間引き、本葉3枚ぐらいで移植です。植えどこはトンネルハウス内にタマネギ用の穴あきマルチを敷いたものです。10cm間隔のものです。最大のメリットは収穫がしやすいこと。実際やってみて、一株の根の張り方がしっかりしていました。

不織布のトンネル掛けにじかに移植しました。これだけでかなり保温でき、3月中はのんびりの成長でしたが、4月になってからぐんぐん大きくなりました。柔らかくアクの少ないホウレンソウを簡単に収穫することができ、とても満足のいく結果になりました。

もう一つは、恒例のソバスプラウト。3年越しの種ですが、発芽率はバッチリです。本葉が出始めたら食べ頃です。ミツバと合わせておしゃれな味噌汁の具になります。

順調な苗

2014.04.23 (水)

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ニンジンは不織布をベタがけすることで確実に発芽できるようになりました。すでに間引きを2回行い、本葉3枚目がそろい始めています。とう立ちしやすい3,4月がちょうど端境期になり供給できません。これはどだい無理のようです。

ズッキーニは温室内で一番乗りの発芽で、40日ぐらいで本葉5枚になり、小さな雄花のつぼみの元が見え始めています。12個中11個の発芽ですから、かなりいい成績でした。

今回初めてナタマメをポット苗で用意しました。最初の本葉2枚は手のひらサイズで大きいです。これも12個中10個の発芽ですからいい方です。気をよくして追加を蒔いたのですが、気温が不安定になり、埋めたところが腐ってしまいました。数日間15℃前後が続いたのがよくなかったようです。安定な25℃が保てると確実だと思います。

シカクマメ、ゴーヤは温度不足で最初の播種は失敗。シカクマメは2回目で何とか発芽がそろいました。ゴーヤは未だ変化なし。温度不足が疑われます。日中30℃を超える温室ならいけそうなんですが、難しいところです。

ズッキーニとナタマメは定植しました。オクラは中途半端な数で上手くいかず、結局直まきをしてしまいました。

雨後のシイタケ

2014.04.12 (土)

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春のシイタケは3月頃が適期、といいながら気温と湿り気に依存します。湿り気は菜種梅雨に重なってきます。暑からず、寒からずコンピュータの適温と同じですね。

シイタケに限らず食用キノコのいくつかは日光に当てることでビタミンD2が増えるということです。もちろん日光浴をするだけでビタミンD3が作られます。これらのビタミンが体内で活性型ビタミンDに変化して役に立つという仕組みが解明されています。

雨後のシイタケは水分が多く、傷みやすいので天日乾燥を少ししてから冷蔵しています。干すときに逆さにしているのはちゃんと理由があります。傘を下にして干し始めるとシイタケ菌の胞子がいっぱい出てきます。半日で真っ白になりますね。ということで傘を上にして干しています。

これから気温が上昇するとシイタケも休眠となります。秋までおあずけです。
旬を味わうことが一番の贅沢になります。一番美味しいときですから。

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端境期の野菜

2014.04.02 (水)

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不織布ごしですっきりと見えませんが、コカブ、シュンギク、ホウレンソウです。種まきから30日後ぐらいです。これから気温の上昇とともにぐんぐん大きくなります。ただし、シュンギクやホウレンソウはとう立ちも早いので、食べるのも短期決戦になります。

昨年の秋はヨトウムシなどに食い荒らされさんざんでした。今回はトンネルがけで保温しながら、虫に食われることなくまずまずのできです。

殺虫剤、殺菌剤は安全基準を満たして販売されています。もちろん使用制限に従った使い方をした場合の話です。濃度や使用回数、使用時期を守らずに結果だけを期待して使用されることがあっても自ら公表しない限り分からないのです。

安全基準は安全を保障するものではなく、残留の許容範囲内にあることを示しているだけ。微量に摂取し続ける影響や他の薬剤との相関関係などは明らかにすることが難しく、大丈夫だろうという程度でしょう。明らかな異常が出れば因果関係も追求されますが、じわじわ体内に蓄積している間は問題になリませんね。

薬剤はコストが高いので使いたくないというのが一番です。リスクを減らせるというのは判断が難しいところです。神経質になりすぎて徹底しても、別の原因で命を落としてしまえば元も子もありません。できるだけ正体がはっきりしているものを口にすればストレスもたまりにくいと思います。

温室内での発芽

2014.04.01 (火)

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一番はズッキーニでした。昨年採取した種を12個。9割の発芽率でしたからなかなかの成績です。

2番手はオクラ。赤玉土を入れていたため、軽すぎて根が定着しませんでした。かなりの数の苗が水切れで途中からだめになりました。毛根が出るまで主根が土に潜っていないと育ちません。ピンセットでつついて根をいけ込みました。

3番手は網干メロン。晴天が続いて室温が30℃を超えると一気に発芽しました。

セルピットで芽出しをしましたから、本葉が見え始めたらポリポットへ植替えです。ポリポットに蒔いて間引きするのが普通の手順です。幼苗のいいとこ取りをしようと思うと植替えた方が確実です。職場でパンジーの苗を作っていたときの方法がそのまま生きています。

今のところ順調な苗作りです。しかし、全く顔を見せないのはゴーヤ。直播きをしていても気温がかなり上がらないと発芽せず、今回も気になる存在です。

はやまった植え付けをしないように今年こそは我慢のしどころ。木々の芽吹きも始まり、イノシシやシカも勢いづいています。

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