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セスジスズメ

2014.07.05 (土)

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毎年サトイモの葉をめがけて産卵にきます。 日中スズメガが飛んでいるのはほとんど見ませんから、どんな時間帯に産卵に来ているかは謎です。

葉が小さいうちは遠慮して、この1匹しか見つかりませんでした。やがて、葉が大きくなるにつれて直径1mm、黄緑色の卵をたくさん生み付けるようにようになります。

写真の幼虫は発育途上で、体長4cmぐらい。変身する前には10cmを超えるようになります。目玉模様は成長とともに大きく派手になっていきます。ヘビの目に似せて鳥に食べられないようにする作戦らしいです。

多くのイモムシは土や葉の緑色に合わせて自分を見えにくくしています。しかし、近寄る鳥は動きを見てついばんでいるようです。エンドウの末期に青虫が大量に発生するのが恒例になりました。ところが、早朝スズメは腹ごしらえに毎日やってきていました。虫の方が圧倒的に多いですから、殺虫剤代わりを果たすところまではいきませんでした。

殺虫剤を使わない捕殺は休みの日がありません。真冬にいないと思うのは観察不足で、保温効果のある場所に隠れています。捕殺のときに便利な道具はピンセットと割り箸。時として火箸が役に立つことも。

オオムラサキ

2014.06.24 (火)

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先日、家の車庫で蝶を発見。
よく見ると、オオムラサキではないですか。さっそく、追いかけて行って写真におさめることができました。家の裏の水路で水を飲んでいました。
翅を広げると、紫色がくっきり。翅の後ろは白っぽい感じで、そんなにきれいではありません。パタパタと翅を閉じたり広げたりするので、タイミングよくシャッターを切らないとただの白い蝶にしか見えません。
まだ、羽化して日にちがたっていないのかもと思いました。
これからカブトムシやクワガタやいろいろやってくる季節になりますが、オオムラサキはとても珍しいお客様でした。
次は、いつ会えるかなあ。こんな蝶が見られるということは、里山の自然が残っているということで、草刈りもやりがいがあります。

ホタルのともしび

2014.06.24 (火)

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めいっぱい感度を上げて10秒の露出です。ピントを稼ぐために絞り込めず、広角にして融通を利かせています。

自宅の前は川、斜め向かいには竹やぶ、絶好のホタルの住みかです。昨年増水したので、今年は少ないだろうと思っていましたがそこそこの数が飛んでいます。軌跡としては少ないと感じるでしょう。じっと止まっているのも結構いました。

6月初旬から見え始め、中旬がピークになります。7月に入るとヒメボタルが登場します。道沿いに木が生い茂っているようなところまで移動しないと出会えません。小粒で点滅が速いのが特徴です。

近年ホタル保護の看板が上がり、カワニナのために廃棄するジャガイモを川に投入して餌にしようと呼びかけています。一気に増水する雨の降り方で、藻が生えにくく餌不足になっているという分析です。

過去写真です。
ホタル乱舞をクリック

モリアオガエル

2014.06.02 (月)

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今年もやってきました。池の周りをきれいにしてヘビに狙われやすくなったのですが、ものともせず。日中はオスが待機して夜になってからメスの到来で産卵の段取りです。
ヘビの危険を察知したら池の底に潜ってやり過ごします。カメラを向けるぐらいでは恐れないようでした。

翌日偵察に行くと早速卵塊ができていました。ということはその日の夜に偵察すれば産卵場面に出会えたかもということになります。

田んぼに水が張られるとカエルの鳴き声は一段とにぎやかになります。数は少ないですがホタルも飛び始めました。昨年大水が出ていますから、数は期待できません。護岸は環境ブロックのところが増えたもののカワニナや幼虫の避難場所にはなりませんから、かなりの数が流されてしまいます。石積みの護岸と草むらがあった時代は居心地がよかったに違いありません。

大水に洗われても崩れにくい石積みの技術は石工さんの跡継ぎがいなくなり、茅葺きの職人さんの激減と同じ運命です。隙間の少ないコンクリートブロックも頑丈そうで、最上部が洗われるとひとたまりもありません。一気にはぎ取られた現場は数年前の集中豪雨の被害で出現しました。そこは川幅を広げて改修されましたが、懲りずに普通のブロックです。

毛虫3体

2014.05.28 (水)

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左上、モンシロドクガはピラカンサやバラに毎年現れています。毒針の被害にあった経験から捕殺は慎重にやっています。木の種類を選ぶだけでなく、場所の記憶も受け継がれているのではないかと予想されます。渡り鳥のツバメがが生まれた古巣のあった場所に戻るのも記憶の継承でしょうね。

右上、繰り返し検索してみましたが、そっくりさんはいませんでした。たぶん、シロヘリキリガではないかと思います。相変わらず結実しないジューンベリーにさばっていました。今年はほかにも3種類やってきました。サクラケンモンにも近い模様なのですが、微妙に背中のラインが異なります。

左下、オオシマカラスヨトウは4cm前後になったところで見つけることができました。サクランボ、ブルーベリー、バラ、ピラカンサ、ジューンベリーと手当たり次第です。小さいときに見つからないのは黄緑の体色と葉の色がうまく重なって見分けられないからです。

これから先特定の野菜を食草とする甲虫類がやっかいです。テントウムシダマシはナス、ジャガイモ、トマト、ピーマンの葉を主に食べます。ウリバエは名前の通りウリ科の葉を食べます。強い味方の天敵がいれば助かりますが、そう都合よくはいきません。

張り込み

2014.05.22 (木)

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虫の捕殺の合間に出会っています。餌を求めて歩き回るのではなく、ひたすら目の前に現れる餌を待っています。全部平らげてくれると捕殺の手間が省けるのですが、そうはいきません。

今年は数が多く、新参者も増えています。食樹に固執しないイモムシ、ケムシは手当たり次第ですから、日々偵察が欠かせません。日中のアマガエルも心得たものです。

これから光に集まる虫が増えるとアマガエルとコウモリが活躍します。窓にへばりついて射程距離内の虫の接近を待ち構えています。一夜明けて窓の下には糞の置き土産。

一見のどかに見える風景も生存競争のまっただ中にいるわけです。木の上は安全のようで、アオダイショウは上ってきます。彼らにとってはアマガエルも食料になってしまいます。

田植えがすむころには何種類かのカエルの合唱が始まります。今年はモリアオガエルが来るだろうかと気にはしております。

キアゲハの食樹

2014.05.14 (水)

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ミカン科の柑橘系の葉を食樹とするアゲハ類は新芽が吹くのを待ち構えて寄ってきます。マクロレンズではないため、あまり近寄っていません。それぞれ産み付けられた卵を見つけられるでしょうか?

幼虫になっても早い段階で捕殺すれば被害は食い止められます。木が大きくなって、気づかないときは糞がばらまかれることでやっと気づきます。

昆虫の食草、食樹は植物から発するホルモン、近寄るとそれぞれの臭いを嗅ぎ分けられる成分です。キャベツの臭い、ミカンの葉の臭い、かすかな植物ホルモンを嗅ぎ分ける遺伝子が組み込まれて、種の保存のために特定の植物を餌としています。

人間は雑食の頂点にいますから、適応能力を高めた結果でしょうね。肉食、草食と人間が勝手にふるい分けているだけで、実は雑食になっているのが食物連鎖です。葉っぱを食べた毛虫や芋虫は消化済みの植物が詰まっています。肉食とは言えないわけです。

ネットで囲って栽培する人が増え、モンシロチョウも右往左往しながら食草の範囲を広げて産卵していることがあります。柔軟性があると判断するか、棲み分けが乱れていると判断するか、即答できない問題ですね。

花見

2014.04.22 (火)

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風当たりが少ない角地に植えてからミモザは毎年きれいな花をつけています。剪定の要領もわかり、順調です。

花が傷んでくると切り戻しの剪定です。昨年伸びた枝を元からばっさり切ります。枝は残らず丸坊主状態です。ところが、その後新たな新芽が吹いてきます。半年ほどで来年のための花芽を形成し、冬を越します。柑橘系と同じで、寒い空っ風が吹くと木になっていない枝は枯れ込んでしまい、花芽も落ちてしまいます。

樹種の性質を知って場所を選び、手入れすれば間違いないですね。柚子を植える適地がなく、今シーズン5回目に挑戦中です。万事解決できるとは限らずです。

シバザクラは9年目になり、一昨年刈り込んでようやく花が復活しました。スタートはポット苗8個からです。交配したこぼれ種が隙間を埋め、微妙な色の変化を織りなしています。ピンクが一番勢いがいいようです。びっしり埋まらないのは水はけに問題があります。斜面に植えると見事に展開するのは、やや乾き気味を好むことによります。苔むす土が部分的にあります。

桜が終わってもしばらく花見気分。裏手の方では八重桜が満開で花見気分を借りています。

山菜採り

2014.04.19 (土)

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車で30分、山の上に遠征してきました。今年は気温の上がり具合が不安定で、遅霜の回数も多いようです。キウイや金時豆は今年も霜害です。ジャガイモを遅く植えた分、霜に対して緊張感がなくなっていました。ワラビも霜にあたっているのではという不安がありましたが、ご覧の通り大丈夫でした。

コシアブラを中心に採取。タカノツメも程よい伸びでした。が、特徴のない味ですから、多くはとらずです。

この時期葉わさびを買いに出かけます。道の駅ではコシアブラやタラノメがパック詰めで売られています。やや伸びすぎているものが多く、葉柄部分は固くなっていきます。芽が開き始めているのが一番いいというのは贅沢です。そう都合よくタイミングは合いません。

酢みそ和え、天ぷらが定番です。トニックのような香りが口から鼻に抜け春の旬を味わうことができます。

長年タラノメを確保していた持ち山は行くことがなくなり、ササで覆い尽くされてしまいました。かつての棚田、茶畑はじわじわと開墾前の山に戻っています。合わせて餌場がなくなり、イノシシもシカもウサギもアナグマも人里に近づいてしまいました。

山で燃料確保をするようなことにでもなれば、再び里山は取り戻せるでしょう。

花見

2014.04.15 (火)

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曇天の中、高気圧が冷気を送り込んで雨だけは逃れる花見でした。荒れ模様が少ない今年は桜の花も長くもちました。といいながら今日は近隣だいたい散ってしまったようです。

昨日今日と花見日和になり、天気だけは都合よく回ってきません。放射冷却も手伝って霜は3回ぐらいやってきています。ジャガイモはやっとのぞきかけですからセーフですが、キウイは今年も最初の芽が完全にやられました。

子供のころはサクラを愛でるようなことはしませんでした。花見といえば春休み中を利用しておにぎり弁当、運良くいけば巻き寿司を提げて山登りです。尾根伝いに300m級の縦走というのが流行でした。通称「しろずり」という地元の子供たちだけが知る場所です。

花見の花はミツバツツジです。遠くに見えるピンクの塊がそうです。ただしこのあたりのおしべはすべて10本あり、コバノミツバツツジになります。純血種はおしべが5本なので簡単に見分けがつきます。しかし出会ったことはありません。

花見で山登りした後、2、3週間後にはワラビ取りが相場でした。手入れされた山はワラビの宝庫、近隣からも採取にきて出荷する人もいました。

花に囲まれているともうしばらく花見気分でいられます。

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