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ル レクチエ

いただき物の洋梨です。新潟市が主力産地、ということで初めての味でした。高めの糖度、芳香も上出来です。

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洋梨を初めて食べたのはパスクラサン。岡山・赤磐市のごく一部で栽培されていますが、気むずかしい品種ゆえ生産量は増えていません。第2弾はラフランス。山形の名産です。味も芳香も似通っています。パスクラサンの栽培農家の方は、味を例えて完熟した腐れる寸前のバナナと言っていました。

洋梨は収穫後、追熟という行程が入ります。デンプンが糖に変化するのを待つことになります。光合成で製造したデンプンを果実にため込んで、子孫繁栄を託します。食べた動物が種子を移動させ、糞とともに発芽するという段取りです。

果実のない野菜でも生長が頂点に達すると植物体の中にデンプンが充満します。やがて糖化して甘みのある野菜が作られることになります。

洋梨の独特の形は、誇張した地球の形に例えられます。馴染みが少ないだけにピンと想像できない人もいるはずです。

— posted by fuku at 08:20 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

紅葉

北西の風が吹くときは天から枯れ葉が舞い落ちてきます。山の紅葉や黄葉ははっきりとしない今シーズンでした。そもそもバラの花がまだ咲いているのが変です。

難関を乗り越えてやっと食べられるようになったミズナも暖かい日には虫に食われ始めました。

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ブルーベリーの紅葉は例年より遅いです。品種によって様々で、すでに落葉した木もあります。半分ぐらい赤くなっている木もあります。

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同じツツジ科のドウダンツツジの紅葉とよく似ています。いずれも深紅の色合いがきれいです。

先月、発酵牛糞のお礼肥を株元に伏せました。春までにピートモスの粉を入れます。ピートモスで土を酸性に傾け、生育を促します。

花を眺め、実を味わい、紅葉まで楽しめるブルーベリーです。

— posted by fuku at 08:32 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ワックス作業

例年なら12月に入ってから取りかかっていました。外注を思案していたのですが、近いところで評判のいい業者を見つけるに至りませんでした。

いずれは頼まざるを得なくなるのですが、ここは奮起して大掃除を企てました。

1階だけでおよそ30帖ちょいでしょうか。剥離剤を使うのは2回目で5年分の10層が塗られた床が半分以上です。荷物をすべて移動しましたから、新築当時の2層だけ塗られたところもできました。そこは剥離剤1回で綺麗に下地が出てきます。厚めのところは3回も剥離剤をかけることになりました。

剥離剤はトータルで15リットル超。毎年5年分やる量になってしまいました。延べ9日間、2馬力での作業は大変でした。ポリッシャーと湿式掃除機があれば捗ることは学校現場で経験済みです。でも手が出ません。

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手順は掃き掃除後、手の届く範囲に剥離剤を刷毛で塗り、ふやかしてブラシでこする。窓ふきのゴムべらで糊状の剥離した汚れを集め、すくい取る。ぞうきんで拭くこと3回。板の間はブラシが再度活躍。これの繰り返しです。写真をみればいかに汚れを封じ込めてきたかが分かると思います。

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これだけ手間取っても45cm幅のモップを使ってワックスを塗るのは数十分のことです。入り組んだ部屋が完全に乾くまで2時間以上。買い物に出かけて時間つぶしした日もあります。

くすんでいた床が再びピカピカになり、苦労しただけの甲斐がありましたとあるじ同士で納得!

— posted by fuku at 01:06 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

蛹の正体

長さ4cmほど。奇妙な角というか、管というかこれが特徴です。青木さんのサイトで調べると意外に早く判明しました。エビガラスズメの蛹で間違いありません。サツマイモ、ヒルガオ、マメ類の葉を食べる幼虫で、当てはまります。ヒルガオも畦際にはたくさんあります。

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秘伝豆を抜いて乾燥させる作業をしていたら土の中から出てきました。何でしょう?と相方のあるじに問われても即答は無理。

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畑を耕しているときには2〜3cm長の蛹に出くわすことはよくあります。これはヨトウムシのもの。

今年はハスモンヨトウに続いて普通のヨトウムシも結構繁殖しました。幼虫は土に潜り込み、根元をかじって苗を倒し穴に引き込みながら食べています。タマネギ、シュンギクの苗が被害にあっています。

殺虫剤は使いませんから、ピンセットで穴をほじりながら幼虫を捕殺です。そして、タマネギは新たに苗を植え直しです。しばらくイタチごっこが続きます。

— posted by fuku at 01:13 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

お買い上げ

先週、鳥取のNさんが来訪。

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米とカニの物々交換が恒例になってきました。鳥取からはカニの夫婦、メスの親ガニは小さくとも味は濃厚です。こちらからは新米の「てんこもり」、黒米、黒豆をお持ち帰りです。その際、工房の2点を実際に見て品定めしていただきました。

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米の等級余談。出荷する際の米の等級は品質や食味の等級を表すのではなく、見かけと歩留まりだけです。被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物の程度などです。1等は70%、2等は60%、3等は45%の整った粒を保証するものです。つまり精米して、異物や着色米をはねた残りがどれだけ多いかというランクです。米問屋さんにとっては重要な要素ですが、精米を買う消費者には無縁ですし、玄米を買う方は影響が出ます。玄米よりも精米の方が高いのは精米する加工賃だけでなく見かけの良さで量を決めますから高くなります。どの等級でも精米してしまえば仕入れ値段相応の精米ができます。3等は精米にならない無駄が多くなるだけです。

食味は栽培状況、品種に左右されるところが大きいです。寒暖差も影響してくるそうです。条件を制御しながら作って食べ比べるわけではありませんから、何が決め手かは難しいと思います。

— posted by fuku at 01:16 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ハスモンヨトウ

新米の「てんこもり」を食べながら、ヒノヒカリとはかなり違う食味、食感を味わいました。寿司、おにぎりにするともちっとした感じが強くなりそうです。冷めても美味しいというのはヒノヒカリ同様です。満足。

さて、高温が続く中、ハスモンヨトウの活躍にはたまりません。年内収穫予定のキャベツは外葉を食べられ、肥大の見込みがなくなりました。

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ハスは蓮ではなく、斜のほうです。幼虫の側面に斜めの模様が入っているところから名付けられました。気温が下がるにつれてキャベツやハクサイが結球していく中へ侵入し、夜間寒くても葉っぱの布団にくるまれて食事です。日中暑すぎると葉の下の地面に潜り過ごしています。

行動範囲は広く田んぼを超えて移動していきます。産卵は豆畑が主で、成長とともに移動して雑草も含め食害していきます。写真のもので体長は4cm前後になり、かなりの大食い。殺虫剤は使わないことにしているものの、大きくなると薬では対応できず、捕殺するのみです。

アブラナ科のカブ、ダイコンはカブラハバチ(ナノクロムシ)、キスジノミハムシ(キスジトビハムシ)、ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)の3種類に襲われました。カブは2回播種し、ネットを掛けても入り込み8割がた食べ尽くされました。

来シーズンは以前使っていた不織布を用意するかな…。

— posted by fuku at 01:47 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

たまご

8月中モンシロチョウを見かけなかったので、ネット無しでキャベツを育てていました。月末あたりから時折見かけるようになり、定植したり育苗中だったりするものはネットで囲っています。

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食べごろは無傷で収穫しました。よくよく葉を眺めているとかなりの数見つけました。この写真でも十分識別できます。

3年生の理科で観察経験のある方は容易に見つけることが出来ると思います。

秋口の青虫、さなぎは越冬するものがかなり出てきます。暖かい時期は近回りでさなぎになり羽化します。ところが、これからの時期は軒先など雨風がよけられるところまで移動してさなぎのままです。

栽培する側としてはたまご段階で払い落とすと虫取りの数はぐんと減ります。

— posted by fuku at 02:10 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

今度は毛虫

最初に遭遇したのはツルバラの木。首タオルで何気なしに毛虫退治をしていたのですが、うっかりタオルに毛虫の毛が!それで汗を拭いたものですから悲惨な結果になりました。毒毛虫だったのです。

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モンシロドクガ。成虫は真っ白の蛾です。右の写真は生まれて間もないころ。少し成長すると脱皮して左のような模様になります。

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毛の中が中空で、そこに毒液をためています。退治しているときに毛が飛び散ると皮膚に付着、赤い発疹が出て痒みが続きます。

バラ科の葉に集まる傾向が見られます。サクランボの葉を食べたり、ピラカンサの葉を食べたり、バラだけではないです。

— posted by fuku at 02:17 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

忍者虫

ピラカンサ・バラ科の木に毎年やってきます。迷彩色で枝葉に紛れてムシャムシャ。見つけにくいです。

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気になって例のサイトで検索。いました。

モンクロギンシャチホコ

成虫の写真を見て名前に納得。毒気がありそうで毒気なし。

ピンセットをもって日々植木の前でひとしきり虫探しが続いています。忍者虫の一番はシャクトリムシ系に軍配が上がりそうです。見失ってはいけないと撮影に至る前に捕殺が続いています。

— posted by fuku at 02:20 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

大佐山ジルコン

先日、久しぶりに大佐山にいってきました。7月の大雨で途中の道が凸凹になり、以前は露頭まで車でいくことができたのに、今回は徒歩でいくことになりました。

翡翠を保護してある小屋は以前のままでしたが、金網ごしの翡翠の原石はこころなしか小さくなっているような気がしました。

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ジルコンを含んだ泥を少し採取して帰りました。水で洗い、泥を流し、重い鉱物を含んだ砂にします。その中からジルコンを探します。

今回は、小学生にも体験をしてもらいました。1ミリにも満たない小さな粒ですが、顕微鏡で見るとキラッと光ってとてもきれいです。

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1時間ほどで、写真のような数が採れました。鉱物についての関心を深めることができたのではないかと思います。

— posted by fuku at 02:37 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

またまた虫

フタトガリコヤガの幼虫です。毎年オクラの葉を指定して産卵してきました。小さいときは模様も目立たず、緑の葉に埋もれて見つかりにくいです。

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さなぎに近くなると黄色と黒の模様がはっきりと現れ、目立ってきます。毒気はありませんが、葉を食害します。捕殺対象です。

蛾や蝶の産卵は餌の取り合いにならないよう住み分けています。どこでも同じように種類が決まっているかというと、状況に応じて柔軟な選択をするものもいます。

遠慮のない食い荒らしはヨトウガの幼虫ですね。苗を倒してバリバリ。巻き始めたキャベツやハクサイに潜り込んでバリバリ。ニンジンやダイコンの根菜もバリバリ。手の中に握り込むと噛みついてきます。あごの強さに納得です。

虫を調べていたら、花図鑑の青木さんのサイトに虫図鑑がありました。データ提供を受けて運営されています。

— posted by fuku at 02:42 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

関川の石

先日、四国中央市の関川の河原へ石の採集にいってきました。

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関川は、いろいろな石がとれるので、マニアには知られた所です。当日も採集者が2組いました。一組は、地元の学芸員のかた、もう一組は翡翠を探しに来たといっていたかたでした。

ガーネットが入っている角閃岩、紅簾片岩、点紋片岩などを採集して帰りました。

 

四国は中央構造線が通っているのでいろいろな石が採れます。ただ、夏は暑い!

— posted by fuku at 02:50 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

うじゃうじゃ

違う種類かと思いきや調べてみると前回と同じ蛾の幼虫でした。

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微妙に色や模様が違いますが、生態としては同じですね。

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無風の中で耳を澄ませば葉を食べる豪快な音が聞こえてきます。良く茂っていた葉がどんどんなくなるはずです。捕殺してみたら10匹以上いました。それでも取り残しがありましたから数日後6匹ほど捕まえています。

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葉を食われて丸裸になった茎はぼちぼち下の方から鞘がはじけてきました。大量なら歩留まりを考えて一斉に刈り取ることになりますが、少量だと段階的に刈り取り、乾燥へと流れます。

昨年は実の太りが良くなかったので、今年も虫に食われた影響が出なければと思います。

— posted by fuku at 02:53 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

黒ゴマ攻撃

ゴマに群がる幼虫は小さいうちは気づかず、糞が次第に大きくなるにつれ確信を持って探します。この色は紛れることなくすぐに分かります。

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今回は2匹退治しましたが、大きくなってからではかなり葉を食べられたあとでした。

名前を調べてみますとクロメンガタスズメ という蛾の幼虫でした。葉を食べるスピードもすさまじく、つまんで地面に落とすとカチッカチッと音を立てて威嚇します。

やがて第2弾をお届けするときには葉の色に紛れ込む種類も登場します。

昨年の出来事。退治した幼虫が地面から20cmほどのところにぶら下がっていました。通りすがりのトノサマガエルが動く獲物を見つけジャンプ。茎に足がしがみついているので、何度かジャンプするのですがシャブリついたまま落とせません。少し手助けしてやると丸飲みして行きました。人差し指の太さ、長さ約10cm。カエルの食事もワイルドでした。青汁と刺身を食して栄養のバランスもとれています。

— posted by fuku at 03:06 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

毒あり

カラフルですが、毒針の山です。接触するだけで毒が入り、痛み、痒み、腫れなどの症状が出ます。全治10日間ぐらいでしょうか。直射日光を避けて葉の裏にいますから、注意していてもうっかりで接触しています。

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イラガの仲間です。子どもの頃は金平糖イラ、備前地方ではサンキチと呼び名は様々。さなぎで越冬し、殻は幹に小さな卵がへばりついているような姿です。

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ブルーベリーにやってきたのは数年前。以前からの好みの葉は柿の木でした。モミジ、サクランボの木にもついたことがあります。

数年前からツルバラに来るようになったのがヒメシロモンドクガ。何度か脱皮し、体表の模様や毛が変身していきます。毒の封入された毛針は散乱しやすく、捕殺中にタオルについていたのに気付かず、汗を拭いたら見事にやられてしまいました。痒み、腫れが広がります。

加齢に伴い年々毒に対する反応は強くなり、反応する範囲が広がっています。

ピンセット片手に幼虫探しは春先から秋口まで続きますね。今のところ刺されていません。かみさんは孵化して間もない小さいのにやられました。後始末の幼虫退治では30匹を超える数。やれやれです。

— posted by fuku at 03:14 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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