花を楽しみ、実を味わい、紅葉を愛でて〆となります。四季折々、変化を気にかけ、悪い虫がつかないようにと目をかけ、子育てと似たところがあるベリーです。コツを覚えたら確実に実を食べられますからお薦めの果樹です。
年々実の数が増えて賑やかになっています。日照不足は実の大きさに現れていました。明らかに小粒です。やがて実が少なくなるとヒヨドリの餌になっていきます。糞に混じった種は発芽抑制の果肉をはぎ取られ、あちこちで芽が出てきます。この木もツルバラの下にあった実生苗を大きく育てたものです。
風邪を引くぐらいのさっぱりした姿に変身させました。先日紹介した実は野鳥の目にもとまったようでなくなってしまいました。見かけ以上に灰汁の強い渋い実なのですが、犯鳥不明です。
番茶の話題です。ランチのトレイに置いているお茶は自家製の番茶です。ある年代以下の方は飲んだ経験がないはずで、不思議な、未経験の味にいろいろ想像されているようです。懐かしい味と分かる方は小中学校時代に飲んでいる方です。
香ばしさを売りに焙じ番茶が大勢を占めているので、素朴な正真正銘の番茶を味わっていただきたいと思っています。なぜこんなことになってしまったか、ことの訳は大衆的な緑茶である柳茶(青柳、川柳)が一年後に梅雨越しすると湿気が含まれてまずくなってしまい、売れなくなります。これを捨てるには勿体ないので焙じて、焙じ茶という銘柄で格安に売っていました。今もあります。この香ばしさが受けたので、番茶まで一手間入れて香ばしさを売りにしてしまったのです。まろやかでお腹に優しい番茶はこうして姿を変えてしまいました。是非とも焙じていない番茶を求めて味わってください。
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