秘伝豆の味噌

麹のできあがりを見計らいながら、豆を用意し水に一晩浸けます。今回は麹のできあがりがもたついて、ぎりぎりまで再発酵をしていました。半分以上は仕上がっているのですが、わずか増殖の弱い粒がありました。 麹は4.2kg。精米の重さと出麹がほぼ同じになっています。

96-1

秘伝豆は乾燥状態で3.5kg。最初は中火で焦がさないように沸騰させ、混ぜながら灰汁が白い泡となって出てきます。お玉ですくい取ること30分程度。豆が踊りながら煮える状態を保ちます。混ぜる、差し水の繰り返しです。親指と小指の腹に豆を挟み潰れたら煮上がりです。

ざるに上げ、30分以上しっかり煮汁を切ります。切り方が甘いと潰したときの固さ調整ができません。味噌玉の固さができあがりの味噌の固さです。煮上がった豆の重さは見当ですが、7.7kg。

96-4

天然塩1.64kg、麹、豆をまぜ、煮汁を300cc前後。手加減と実際にミンサーに入れてみて調整します。煮汁がすぎたらアウトですから慎重に加減します。しっかり均一になるよう混ぜます。

96-2

電動ミンサーならラクチンですが、半世紀を経た手動ミンサーです。出てきたらソフトボール大の味噌玉を作り、容器に投げつけて空気抜きしながらため込みます。時々手で平らにならします。

96-3

最終的に表面を平らにし、綺麗にふき取りをします。焼酎の霧吹きで消毒。気休めです。たいてい、白、青、黒のカビが出てきます。黒は要注意だそうです。

後はラップで空気に触れないようにし、冷暗所で寝かせ、1年後には食べられます。総量14kg、塩分濃度11.7%となります。

常滑焼きの壺を愛用していますが、雑菌の繁殖が抑えられるという良さがあります。中心部に一番美味しい味噌ができます。中心は9〜10か月で熟成されるところです。

容器を置くところが30℃を超えると茶色から焦げ茶色に変色していきます。白味噌が好みなので、その時期は12℃の保冷庫に入っています。

— posted by fuku at 08:05 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

この記事に対する TrackBack URL:

設定によりTB元のページに、こちらの記事への言及(この記事へのリンク)がなければ、TB受付不可となりますのであらかじめご了承下さい。

コメントをどうぞ。 名前(ペンネーム)と画像認証のひらがな4文字は必須で、ウェブサイトURLはオプションです。

ウェブサイト (U):

タグは使えません。http://・・・ は自動的にリンク表示となります

:) :D 8-) ;-) :P :E :o :( (TT) ):T (--) (++!) ?;w) (-o-) (**!) ;v) f(--; :B l_P~ (QQ)

     

[X] [Top ↑]

T: Y: ALL:
ThemeSwitch
Created in 2.0056 sec.
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31