Hさんは長年、小黒三郎の図案をもとに組木を作っています。我が家で調整した雑木を板にして提供したこともあります。久々に元同僚会が開かれた席にお土産として持ってこられました。干支の未です。
板材や糸のこ盤の扱いの話になると熱心に経験談を語られます。最近はシナノキが多いとのこと。柔らかい白木です。時には黒檀や紫檀のはぎれを持ってこられる方もいるそうで、硬さゆえ作業は大変とのこと。
糸のこ盤で20mmの厚さの板を切り抜くには滑らかな送りと板の回転が要になります。焦れば焼き付き、刃の断裂ではかどらなくなります。切れるだけ送るしかありません。ところがついつい押し付けて、刃が弓なりになっていることもあります。繊細な根気強さが不可欠ですね。
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