おかきの老舗も様変わりしました。かつては峠を越えたところに工場が見えていたのですが、昭和60年に社長が変わってからです。卸販売のころは缶缶に入ったおかきがあちこちで売られていました。「はりまやき」はなじみのある商標だったのです。
峠の北側に総本店を移し、直販、通信販売のみに変わりました。様子が変というのは、HPを見に行けばすぐ分かると思います。おかきそのものには変わりはありません。新商品も増えていますが、昔ながらの懐かしいものもありました。
看板がないため、一見、古民家のような売店です。レストランも営業はしているようです。とにかく知らない人はどこに何があるのだろうかという状況です。
昭和55年頃は中国道から市川町の外れまで播但道が開通していました。延々と312号を北上するコースは夏は海水浴客、冬はスキー客でごった返す道でした。今はその面影もありません。道路が整備されて人の移動と物流は便利になりましたが、住人にとっては生産と消費の流れが消えています。
たくさんあった喫茶店は自販機にコーヒーを取られ、今度はコンビニにコーヒーを取られてしまいました。香しい臭いが一服の安らぎを与えていたのに缶コーヒーにはなせる技はありません。昔ながらの喫茶店に入ってコーヒーを飲むとホッとすること間違いないです。
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