雪の心配もないときに但馬牛を食べに行きました。但馬牛のA5ランクの厳選したものが神戸牛。黒毛和牛も系統がありますから千屋牛との食べ比べです。
外観がステーキハウスとはほど遠いので一瞬ここで間違いないのかと看板を探すほどのわかりにくさです。鉄板を囲むテーブル席が4か所、どうやら目の前で調理という流れです。油の少ない赤身というオーダーでサーロイン130gの軽めにしました。平日予約なしで飛び込みましたから好みの在庫はありません。
トマトベースのスープとサラダで待つこと30分、先客の調理が済んで、シェフは解説しながらの調理。塩コショウのみの味付けで肉そのものの味を確かめると千屋牛ほど濃くはないです。薄味ながらしっかりしています。素揚げしたガーリックスライスと岩塩で食べるとあっさりしています。
雌の経産なしA5と品質を説明されても味を保証しないのが牛肉の世界です。飼料、血統、雌雄、経産の有無、去勢の有無、肉の部位、肥育月数など肉牛の格付けは複雑すぎます。素人は食べ比べしない限り、美味しさがどう違うかなど分かるすべがありません。同じブランドでも雌雄が分かる商品を食べ比べても微妙な違いで、歴然としたものは見つかりません。
ABCのランクは肉がどれだけとれるかの歩留まりですから、味を保証しません。Aは単に肉付きがいい牛なんです。5段階の数字は肉質の総合評価です。食味は含まれていません。
一番違いが分かるのは様々な牛肉が店頭に並びますから、値段の違いが商品の履歴をよく表しているでしょう。ブランドの美味しいところは100gあたり1000円が普通で、厳選されたものは2000円前後に跳ね上がります。500円以下の肉は牛肉なんです。搾乳できなくなった乳牛も牛肉ですから。
店舗情報:朝来市和田山町枚田岡330-3 :079-670-3117
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