かつては日陰の野山に自生していた野草です。旬をねらって葉を摘み春の香りを楽しみました。今は水耕栽培したものが野菜売り場に並びます。
一つの葉柄に葉が3枚。ミツバ。とても分かりやすい命名です。8月下旬に種を蒔き、本葉5、6枚で冬を越し、4、5月頃が一番の食べ頃です。
ニンジン、パセリなどとよく似た種です、好光性種子のため、種を蒔いたとき土をかけすぎると発芽しにくくなります。土に埋もれるとほとんど発芽しません。ならした土の上にばらまき、クワで転圧します。その後に不織布をかぶせて水やりです。籾殻燻炭、刻みわらなどいろいろ試しましたが、不織布が一番成績がいいです。虫除けに使っていたお古で十分役に立ちます。
花穂が上がってくるころには葉もこわばって食べ納めです。期間限定で味わうミツバは、野生の移植ではなく、生ゴミとかした根のついた株の部分でした。
日当たりのよすぎるところより、半日陰から半日ぐらい日の当たるところがよさそうです。場合によっては寒冷紗で人工的に作るといいでしょう。
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