アケビは植えるものではなく、山からとってきて食べるのが子どものころからの慣わしでした。実が開きかけると食べ頃です。今みたいに高枝ばさみはありませんから、木に上ってとるか、竹竿で落とすかどちらかです。
園芸種をいただいたので試食しました。天然物より糖度は低いです。種も小さめで堅くないです。実を包む皮は天然物の2倍の厚みがあります。香りや味は遜色なしです。
アケビは人間以上に野生動物にとっては貴重な食糧です。鳥が食べることにより種は消化されず、糞として離れた木の上から落下します。翌年発芽すると蔓は木を伝って大きく成長できます。用意周到に考えられた種の保存と繁殖の仕組みです。最近数が減って見かけることが少なくなったタヌキも好物のようです。完熟してボテッと落ちたものを食べているようです。
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