カキのシーズンになってきました。カキ小屋も素朴でいいのですが、ちょっと小洒落た店はないものかと通りすがりに気にしていた店です。坂越港に行くときは必ず通っていた道です。
日生のカキと比較して赤穂のカキはLサイズが普通に出回っています。水ぶくれしていないので、火を入れても縮みません。地元の方々が自慢しているカキとアナゴです。
酢ガキからスタートして1人土手鍋、フライ、魚のお造り、魚の煮付けとカキづくしでタップリ食べることができました。
大将は彫り物に入れ込み、庭にも凝っています。360度設計図なしの見事な彫り込みをカウンターに置いて自慢の種です。カウンター正面の壁には日光東照宮のサルにあやかって右甚五郎を名乗っています。
朝予約で飛び込んだのですが、1時からのお客を待つ間暇だからと、赤穂浪士討ち入りの裏の蘊蓄をしばし聞くことになりました。そうなんだとうなずきながら料理も味わい、いい時間を過ごせました。
生ガキは確率としては低いのですが、ノロウイルスを貯め込んだ個体が出現します。見た目は分からず、塩素消毒も効かなかったときは大当たりになります。イチかバチかでおそるおそる食べるより、火を規定通り入れてあるこちらの料理は安心できます。規定通りにならないことがある調理法はカキフライ。温度が内部で上がりきらない場合があるからです。
O157やサルモネラなどにあたった経験者としては御免被りたいです。腸内環境は変わり復活させるのに苦労し、未だに牛乳を受け付けない体質になったままです。ノロは変異して強力になっていますよ。
店舗情報:兵庫県赤穂市坂越字下高谷1852-4
℡:0791-48-0039
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