福農園のアマランサス作り
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元肥は油かすを使って、種まき1週間前ぐらいに耕します。畝を作らず5〜60cm間隔に点蒔きします。畝幅の間隔は1〜1.2mぐらいです。発芽後、本葉4〜5枚で1本立ちになるよう間引きます。その後、草取りをかねて管理機で土を寄せて、畝を作り、水はけを促します。60日をすぎると草丈もかなり高くなってきますから、支柱を立て、倒伏を防ぎます。この間、結実するまでの作業は草取りだけです。 収穫適期は、90日後ぐらいで、穂を軽く握って小さな種が手にくっつくようになったころです。収穫は、ひとまとまりの穂となるよう、茎の途中を切り取るだけです。 干木に架けて乾燥させるのが一番手軽ですが、実がかなり落ちやすいという心配はあります。私はブルーシートの上で乾燥させましたが、夜間しまうときに蒸れないように広げる場所を確保します。 穂の水分が少なくなってカリカリの状態のとき、足で踏みつけて脱穀すれば能率的です。選別には1mmのふるいが市販されています。あとは風力を利用した「とうみ」を使います。収穫で一番手間取るのはこれらの選別作業で、道具がないと難儀をします。穂の水分が一番少なくなるのは、炎天下にさらされているときだけですから注意してください。空気中の水蒸気を取り込みやすい性質があります。 中南米の高地で雨量が少なくても栽培できる特徴を持っています。日本の高温多湿はやや不利となりますが、生育に影響はありません。雨が降らないためにしおれるということはなく、日照りが続いても水やりをすることはなかったです。ただ、虫の吸汁の被害にあいやすい面はあります。カメムシにいたずらされたものは黒くなりますが、さほど気にはなりません。大きな被害を及ぼす病虫害はありません。 アマランサスは、ケイトウの仲間です。ケイトウの種は黒色、アマランサスの種は黄土色で、種の形状はよく似ています。脱穀したものがそのまま食材になります。 |
1 栽培の目安 播種期=4月中旬 出蕾期=6月下旬 開花期=7月初旬 成熟期=8月初旬 播種様式=点蒔 畦間隔=70cm 株間隔=15〜20cm 一株播種粒数=5〜6粒 2 管理要点 施 肥 堆肥のみ1t/10a 化学肥料は使用しない。 播 種 点蒔き後、1.5cm程度覆土後、軽く鎮圧。 間 引 き 途中まで2本、最終的に1本。 中耕除草 6月中下旬、7月上中旬の2回。 病 虫 害 ヨトウガ幼虫による食害があるので、捕殺。 注意事項 ヒユ科雑草(イヌビユ)との交雑を避ける。 収穫目安 開花後30日程度。 穂を握って数粒の種子が手につくころ。 遅れると脱粒する。 私の栽培歴は10数年になります。 当地では4月中旬の播種。8月が収穫期です。 |
米に混ぜて炊飯し食べていますが、困るのは洗うときです。茶こしの中で洗えば、こぼすことなく簡単にできます。味や香りは感じない食材です。栄養価の高さのみに着目して、多様な献立に混ぜ込むことができます。粉にすれば、さらに利用できる献立が増えるでしょう。 若い葉をおひたしや油炒めにして食べている地方があります。 |
種入手先の資料 |