○2011年07月03日(日)20:56
ナタマメ・ソラマメの種蒔き
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大きな豆は発芽がうまくいかないことが多いという話をよく聞きます。わたし自身も繰り返し失敗してきました。特にナタマメは発芽するものと腐れてしまうものとに分かれてしまいます。 今回やっとその謎が解けました。豆には色が異なるへその部分があります。これは豆自身が貯蔵する栄養分を受け取る場所です。へその近くに根や芽となる部分が潜んでいます。ナタマメの場合,長辺の端に細い膨らみがあるほうが双葉の先端になります。発芽後,双葉の先端になるほうは,なめらかになっていません。 発芽しなかったのは上下を間違えて縦長に半分だけ地面に埋めたことによることが分かりました。根の伸びるほうが地上にあるため,水分が行き渡らず生長できなかったのです。根が伸びるほうが地面に埋められている場合はきちんと発芽していたのです。 ソラマメはへそのあるほうを下にして3分の2ぐらいを地面に埋め込むことにより確実に発芽するようになりました。上下が分かりやすい扁平な形になっているので分かりやすいのです。 大粒の豆は地面に埋め込んでしまうと発芽に時間がかかり,水分量や温度によって腐れてしまうことがあります。外皮が硬く丈夫なため,裂けるまでに手間取ってしまいます。逆に小粒のダイズやインゲンは,向きを気にせず地面に埋めてしまっても自力で発芽します。些細なことですが,ちょっとした手助けをすることで確実に発芽させられるようになります。 発芽適温は日中25℃を超えるようにならないといけないのは,ナタマメが熱帯から亜熱帯の気候に適しているからです。さらに,開花時期に乾燥しすぎると豆が肥大せず,鞘だけになってしまいます。特にダイズや小豆などは,その土地に適した時期に蒔かないと収穫に影響が出やすくなります。 | | |