総合学習バーチャル実験室
いのちと向き合うくらし
1 いのちのをなくすということ
1)人為的にいのちを奪うもの
・ いかにも合法的に殺人を行う戦争。
・ 不慮の事故、違法行為による事故。
・ 故意または意図しない犯罪。
・ 言葉による暴力的な差別。
・ 自らの手でいのちを抹殺すること。
・ 死が死を招く怨念の繰り返し。
2)人為的でないいのちを奪うもの
・ 自然による災害。
・ 人為的要因による災害。
・ 環境要因による病気
・ 人為的要因による病気。
・ 感染症による病気。
2 災害について
1)自然災害
・ 台風=風よりも雨による洪水、崩落、鉄砲水がいのちを奪う。
・ 洪水=避難の遅れ、不用意な外出、鉄砲水がいのちを奪う。
・ 豪雪=なだれ、無理な外出がいのちを奪う。
・ 地震=崩落、倒壊、火災がいのちを奪う。
・ 噴火=避難の遅れ、火砕流、崩落、不用意な接近がいのちを奪う。
2)人為災害
・ 火災=避難の遅れ、爆発がいのちを奪う。
・ 交通事故=過失がいのちを奪う。
・ 原発事故=いのちを奪うものが見えない。
・ 労務事故=過失がいのちを奪う。
3)失われるもの
・ いのちは取り戻せない。
・ 財産は取り戻せるものと取り戻せないものがある。
・ 衣食住は回復できる。
4)防災の考え
・ 台風=進路予想、勢力予想、降雨量予想、避難対策、災害対策
・ 洪水=降雨量予想、河川増水情報、堤防治水、ダム治水、避難対策、災害対策
・ 豪雪=降雪量予想、なだれ情報、除雪対策、避難対策
・ 地震=予知情報、断層履歴情報、避難対策、災害対策
・ 噴火=予知情報、噴火活動情報、避難対策、災害対策
・ 情報伝達手段の条件整備=テレビ、ラジオ、防災無線、インターネット
・ 輸送手段の条件整備=ヘリの活用・自衛隊の活用
・ 人的支援の条件整備=ボランティア組織、建築基準の見直し
3 病気について
1)人為的要因
・ 生活習慣環境。(脳疾患、心臓病など)
・ 住環境。(水銀、カドミウムなど)
・ 食環境。(ヒ素、PCBなど)
・ 遺伝子環境(癌など)
・ 薬害。(キノホルム、血液製剤など)
・ 医療過誤。
2)自然的要因
・ 細菌などの感染症。
・ 避けられない老化。
4 実践に向けて
1)実体験ができないからこそ、いのちを伝える素材は体験者の語り部から学ぶ、
状況の生情報にまさるものはありません。
2)いのちがいのちを育むサイクルをつかむためには、食文化、環境へも展開していくことが考えられます。
3)いのちと向き合う実体験として、動物を飼う、植物を育てることにより見えないいのちに気づく活動が望まれます。
4)死と向き合う体験は、人間も含め動物や植物にいたるまで価値観を見つめ直していく材料になります。
5)つながりが決め手になるいのちに対する価値観は、他人が勝手に押しつけるわけにはいきません。
6)人間、ペット、栽培植物などの死に対して感情的なものを乗り越えたところで向き合い、生きる価値を見つけます。
7)悲しいもの、辛いものという負の感情だけではなく、生きているものはなぜいのちを大切にしたいのか、
あらためて考え直すことが必要です。
8)わたしは、自己尊重と他者尊重の関係からいのちを考えます。