総合学習バーチャル実験室
平和なくらし
1 遠くの素材から身近な素材へ
歴史的事実の学習と広島・長崎・沖縄の現在の姿から学ぶ実践はどこにでもある。
社会科の学習が社会科で終わらないためのしかけはどうしますか?
主語が統一された解説書から、主語を広げる学び方をしていますか?
くらしの中の身近な人に求められる素材としてどんなものがあるでしょうか?
・ 戦闘要員として戦争に行った人はいませんか。
・ 戦争に行って負傷した方はいませんか。
・ 戦争に行って手柄話をする方はいませんか。
・ 空襲に遭遇した経験のある方はいませんか。
・ 被爆している方はいませんか。
・ 学童疎開を経験した方はいませんか。
・ 兵隊さんを見送った方はいませんか。
・ 戦争で家族を失った方はいませんか。
・ 戦争中においしい商売をした方はいませんか。
・ 戦争に行かなかったために肩身の狭い思いをした方はいませんか。
・ 戦争中のくらしを知っている方はいませんか。
* 生き証人はいつまでも生きていません。
* 話したくない人もいます。
* 目的が分かると話す人もいます。
* 本人の語りを家族が聞いていることもあります。
* 「みんな」という言葉を誤解しないようにします。
* 文章として語りが残っている場合もあります。「よい戦争」晶文社
くらしの中の身近な物に求められる素材としてどんなものがあるのでしょうか?
・ 墓石から何が見つかるでしょうか。
・ 新聞記事の地方版はあるでしょうか。
・ 戦争にまつわる遺品はあるでしょうか。
・ 学校の中に戦時中の遺物が残っていないでしょうか。
2 子どもたちが主体になって課題解決できる道筋
−平和であることは幸せであること−
−幸せに生きる権利を奪われないための学習であること−
どんな実践があるでしょうか?
・ 難民支援に協力する。
・ 世界の紛争の現実から情報集めをする。
・ 支援団体の活動を知る。UNICEF.
UNHCR.
・ 平和を願う自己表現活動
・ 平和を願う他者の表現活動の情報集めをする。
・ 仮想現実でディベート学習をする。
・ 広島に平和を願う千羽鶴を作ってお供えする。
3 気にしたいこと
・ 「戦争はいけない」と観念的な一方的な学習から抜け出る。
・ 子どもが興味関心を示さないまま学習を組み立てると押しつけになる。
・ 多様な判断材料を提供できるようにする。
・ 1枚の写真で学ぶ力をつける。
・ 社会的弱者の立場から物事が見える力をつける。
・ 「戦争」の実体はなくとも、「戦争」の事実は残っている。
・ 「平和」だけを素材に総合的な学習は展開しにくい。
・ 小学校では3.6年の社会科と関連学習となる。