迷惑セールス

「ほしいものぐらい、自分で調べて、自分の意志で買いたいのにうさんくさい電話や訪問が多すぎるよ。」

『だいたい売れないもの、あやしげなものが多いだけに、撃退法はなんかいいのありませんか。』

「職場では、同僚があやしげと察知したときは出張してますといって、かわしてくれるのが嬉しいね。」

『でも、自分で出てしまったときとか、出ざるを得ないときはどうするの。』

「自分で出張してますといったこともあるよ。いよいよの時は、勤務時間中ですので失礼しますといって、しつこく懇願しても切っちゃいます。」

『家にいるときは、なかなか機転がきかずにつきあうことがあるんじゃないのですか。』

「家を建て直すからいいですとか、借金があるのにどうしてくれるんだとか、もうかっていますからいいですとかできるだけやりとりしないで切っちゃう。頭に来るような失礼なやつの時はホントに怒って切っちゃう。」

『なんかすかっとするような断りかたないですか。』

「家族に死んでもらう、独身になる。子どもがいると踏んでかけてるやつもいるから、突然子どもがいないのに残念ですねぇ、なんておもしろいんじゃないの。連れ合いはお墓の中にいるんでちょっと待ってくださいなんていって保留にしちゃうなんておもしろそう。」

『とっさに機転がきかなくって、ついつい向こうのペースにはまっちゃうのですよね。名案ないですか。』

「むこうにしゃべらせとけばいいんだ。その間にこいつはどういうたぐいの訪問者かなと考えをめぐらしてから、一言返してみたらどう。」

『玄関にやってきたのはなかなかすんなりいかないですよね。』

「いらないっていう意志を最初にはっきり言っちゃえばいい。断る言葉を後に回すほどねばるやつが多いね。同業者のうちに来て何言ってるんだと怒って追い返したこともあるね。」

『年寄りは話し相手になってもらってありがたがるのにつけ込まれるようだけど、どうなの。』

「それこそ、若いもんにきいてみんとわからんのんでいいですわ、といってことわるのが一番だと伝えておくべきですね。」