男女共同参画

「雇用の機会均等を保障するというふれこみで、男も女も対等に社会参加をしていくための条件整備が趣旨なんですよね。」

『中身のない男女共同参画では、おんぶにだっこで、誰かがえらい目をすることになります。共同参画するだけの主体的な能力のある人は問題ないですが、側面だけの評価で躍り出る人もいますから、たいへん!』

「担ぎ出してはいけないような資質の人が、結構いるわけだ。」

『仕事だって無理してかじりついている人もいるでしょ。』

「雇用の機会均等なんて、男女だけじゃないでしょ。男にしかできない、女にしかできない仕事なんてそもそもないです。ほかにも、年齢に制限を設ける根拠なんてないですよ。だいたい年齢や性別で給料の格差をつけてきたから根強よくなってしまちゃった。」

『年齢や性別で格差がつかない出来高の仕事もありますが、少ないです。』

「タクシー、保険外交、プロの運動選手など売り上げで実績がだれの目にも明らかなものだけかな。」

『年齢だけでいうなら、停年制だっておかしな制度なんです。働ける人はいけるところまでやったらいいんじゃないの?』

「力がなくなったり、集中力が衰えてミスが多くなったりすればやめ時。要は能力に応じた労働への対価が支払われないことには実現しないでしょう。」

『話を元に戻して、共同参画の方ですけど、対等と平等をはき違えている人がいますよ。』

「何でもかんでも同じになることが、男女共同参画じゃないですよね。」

『そうなんです。例えば、議員、管理職などに女が少ないから増やせなんていう発想は笑い話です。』

「女だから、投票しないとか、女だから抜擢しないというのは明らかに間違ってますよ。」

『女のする仕事じゃない、女は出しゃばるな、これは男の仕事だ・・・なんてのが共同参画を妨げてきたことです。どんなことであっても対等に評価される世の中をめざしてますから、数だけ平等になんてのは理屈に合いません。』

「対等に評価されるためには、家庭を犠牲にしないと能力が発揮できないというのも甘えなんですね。」

『そりゃ、一生懸命両立されている方々に失礼です。』

「家事に性別の分業を必要とした時代はたいへん長いですからね。」

『家事なんてだれがやったっていいわけだ。だって、一人ぐらしだったら分業する相手がいないんだから、みんな自分でやるか、手抜きするしかないでしょうが。』

「衣食住の中で性別に限定されるものはわずかしかないのに、分けることで一儲けできる世の中だから維持されているんですね。」

『性別で特化したのが風俗業ってわけだ。』

「需要と供給の関係だからいいじゃないかってことにしている。」

『足を引っ張ることは多いものの、緩やかに変化しているのは確実ですから、労働の対価が能力に応じる動きは当たり前の成り行きです。威張ってたらつぶされちゃいますよ。』