成人式

「騒ぎを起こしているのは一部とはいえ、成人式はほんとに必要なのかな?」

『時代の変化に対応していない式をしていると言ってしまえば、それまでですね。』

「選挙権が行使でき、飲酒、喫煙が自由になり、少年Aではすまなくなったのに、わざわざ税金を使ってお祝いするんですよ。」

『一人前になったから、めでたいと思うか、事あればやばくなったと思うか。という前に自立していない二十歳がやたらと多いのじゃないかな。』

「確かに、社会人になりきっていない学生、フリーターの多いこと。社会的な責任をまだ実感していないんだから、ずれは大きいでしょう。」

『自分が二十歳の時は、税金も納めていない学生のプー太郎ですから、成人式に出るという意識さえなかったように思うな。社会人としての自覚を持つ節目になると他人様から言われても、おいらはまだ食わしてもらっているからだめなんだと思ってましたね。』

「自分を見据えていたら、自分で判断できるはずですよね。」

『でるかでないかは、本人の意思ですからね。式にでる以上は、式の意義を認めたと見なされても仕方ないんじゃないの。つまらんと思うなら、でないのが普通です。』

「企画するほうも、なんか陳腐な発想になっているのがありましたよ。」

『住民サービスと称して、二十歳に迎合するのは、イベントの成否をはっきりさせようというのが目的になっているとも考えられますよ。』

「意義が見いだせないのだったら、あっさり式をやめればいいんだ。」

『七五三、立志、初老、還暦・・・人生の節目になるお祝いの行事はあれこれあるのに、どうして成人式だけ自治体が仕切っちゃうのでしょうね。』

「年齢と権利の平等も関係してきてしまいそうですよ。」

『18歳と二十歳の違いはどこからでてくるか、答えられそうもないです。大人と子どもの境をつける根拠が乏しいじゃないですか。』

「車は18歳、所得税、結婚は16歳、被選挙権はバラバラ・・・。子どもみたいな大人がいてもおかしくないわけだ。」

『だから、成人式は厳粛なものだと息巻いても、仕組みがついていってないんだから、説得力ないですねえ。』