景気

「景気がよくないのは、リストラ、失業の話題でなんとなく分かるんですが、いったいどうなっているのかな。」

『国や自治体にも借金が多いってのもあるね。社会全体で焦げつきそうな借金が増えたわけだ。』

「だから金利が上がらないのか。でもねえ、金利なんて上げても下げても景気回復にはなんの役にも立ちそうにないでしょ。」

『でしょうね。不良債権が膨らむのを防ぐだけでしょう。サラ金の金利が下がれば、返す金は少なくてすむけど、もうけは減るじゃないですか。』

「お金が停滞してしまうのはそういうことなんか。じゃ元気のある企業が少なすぎるわけだ。借金を苦にして元気がなくなっている。」

『景気をよくするカンフル注射は闇の中だね。そりゃあそうと借金、不良債権に相当するお金はどこにいっていると思う?』

「何兆円という金額のゆくえか・・・。だれか資産をとことん増やしておいしい思いをしてるんじゃないの。得した人もいるんだ。」

『一握りの上手に世渡りした資産家の存在は確かだろうけど、それにしても額が大きすぎるじゃない。』

「じゃどこにねむっているの?動いた金のゆくえがやっぱり見えないんだ。」

『値段が不明の土地や建物に担保がかかっていそうなんだけど、結局大多数の預貯金に埋もれているでしょうね。』

「だから、金利を下げ、金融機関を保護し、ペイオフをやっちゃうのか。そうすれば、億単位の資産がある人は、棒引きにあっちゃうんだ。」

『銀行が倒産すると借金の棒引きが始まって、日本の金融は信用を失っていくことになる恐れはあるかな。』

「インフレを起こして、貯め込んでいる金をパーッと出させる案もあるらしいけど、不安が現実にあるとどうなんでしょうね。」

『デフレ状態だから、インフレを引き起こすなんて、飴と鞭の関係にしかならないんじゃないの。』

「失業者を増やさないよう、労働時間と賃金を分け合って、有能な人材が生き残れなくてはね。一部だけ手直ししてたら暴動が起こりそう。」

『0%成長でいいじゃない。働き口がのない人が増えるほど危機感は大きくなると予想しますね。』