参観日

「運動会、遠足、修学旅行、そして、参観日。なんて長らく続いた行事だこと。」

『運動会、遠足、修学旅行は名前こそ変わってないけど、少しずつ中身の変化はおきていますね。それにつけても参観日は・・・変わんないな。』

「自由参観とか、期間限定自由参観というのはちらほらあるけど、参観日がない学校って珍しい存在だよ。」

『学校開放という試みでなくしたところはあるみたい。年中いつでも好きなときにどうぞって。行事なんかで参加体験もやっているみたい。』

「先生も子どもも一番かっこいい授業を見てほしいと段取りしているのに、保護者の雑談会とわが子をとっちめる材料集めの時間になってたりして。」

『あっさりとなくしてしまって、好きなように様子を見に行けば、子どもの勉強や学校生活のありのままがよく見えるのにね。』

「見られる方が困るというなら、見られないと適当にやっているんですという裏返しになるから、刺激になるんじゃないの。」

『PTAの行事が成立しなくて困るというのもあるみたいですよ。』

「参観日はPTAの行事ではないんだから、人集めに利用しなくてもよさそうなもんです。」

『仕事が忙しい、平日は休めないなんていいわけをかわすのには、ちょうどいいかも。PTAの行事も参観日も子育てには大切なことだと思えるように目的と中身を整えるのが本来の姿ですからね。』

「行事のたびに自由に参観をどうぞって案内を出してたことがあるけど、いける人はいいけど、都合でいけない人は子どもにねだられても困ってしまうなんてわがままなことを言う人がいましたよ。」

『いい加減に子どものご機嫌をとるような参観日はやめた方がいいのかも。』

「というか、もう半分以上義理でやってんじゃないのかな。」

『締め切った学級の壁を取り払うところから変革の波が押し寄せてくるのはいつのことになるのでしょうね。』