実践事例を見る(45)
 「総合的な学習らんど」のWEB上に紹介している学校のリンク先をたどりました。
学校名 佐世保市立赤崎小学校
所在地 〒857-0922 長崎県佐世保市鹿子前町330番地
URL http://www.fureai.sasebo-dcc.or.jp/akasaki/
電話 TEL(0956)28-5543 FAX(0956)28-0347
学年 3,4,5,6年
テーマ
5領域での関連的な構成
カテゴリー 地域、福祉、環境、情報、国際理解

 赤崎小では、地域の特性や人材を活用して、多面的な実践が展開されています。特に、コンピュータを利用して交流の場を開拓している点は参考になることが多いと思います。
 コンピュータやネットワークの条件整備はここ数年で飛躍的に進んできました。と同時に、情報モラル、個人情報保護、著作権保護、不正アクセスの回避など、学校現場で新たに対応しなければならない問題も増えてきました。限られたスタッフの中で情報機器の管理をしながら、教育活動のためにネットワークを活用することは並大抵のことではないと察します。
 テレビ会議システム一つ取り上げても、国の地域イントラネット事業のおかげで高速大容量の通信が可能になりました。しかし、運用を継続するためには、システムが使えるだけでは成り立たず、交流の相手を開拓していかなければならないという問題もつきまとっています。そこがネックになって休眠している機材も多いと思います。
 そうした中で、赤崎小が取り組まれたテレビ会議は、システムが有効利用されやすい福祉の分野に踏み込んだことでよい結果をもたらしたと思います。学校側が必要としていることと、相手が提供できる情報とがかみ合わないとテレビ会議システムは有効に機能しません。
 また、意見交換をするような場の設定もテレビ会議システムでは可能なのですが、テーマや内容がある程度一致しないと双方のニーズが満たされないでしょう。結局、テレビ会議システムのよさは、相手のところまで出向くことなく、リアルタイムで情報を交換するための手段です。相手を選ぶ時の選択肢が少ないと利用しにくいという欠点がありますから、これからの実践開発が待たれるところです。

 情報機器を総合的な学習の時間に活用する取り組みは多くの学校で実現しています。
その過程で作成されたコンテンツをWEB上に公開する時は是非とも複数の目で点検されることをおすすめします。担当者任せで運営されると、時として配慮に欠ける記述や公開に値しない偏見に満ちた率直な感想が掲載されているのを見かけます。
 自らの反省も含めて、WEB上に公開するとだれがどのように読み取っているか、つかむのが困難になることも多くあります。それだけに小さな反応に柔軟に対応することで、自らの判断の甘さを修正することができるようになると思います。