実践事例を見る(44)
 「総合的な学習らんど」のWEB上に紹介している学校のリンク先をたどりました。
学校名 佐賀市立開成小学校
所在地 〒849-0936佐賀市鍋島町大字森田35番地1
URL http://www2.saga-ed.jp/school/edq10119/index.html
電話 TEL 0952-33-2975 FAX 0952-33-2976
学年 3,4,5,6年
テーマ
町づくり
カテゴリー 地域

 平成11〜13年度の研究開発学校として研究紀要が公開されています。
「いきいき学習」では1,2年生の生活科と連続するように町を知り、町づくりを考える6年生まで系統的な学びを構成していました。時間配当はこちらに多くさかれています。
 一方、「のびのび学習」では、児童の興味・関心に基づいて個々にテーマや課題を追求していく、課題解決型の学びを設定しています。不足する時間について、放課後や休日を利用するところが特徴的です。
 実践例では4年生の研究の実際1に紹介された「麦を育てよう」を興味深く読みました。地域の方々と関わりながら、麦の加工についての広がりや課題に挑戦するところなどは、これからの実践に参考になると思います。うどんやソーメンの原料としての国産小麦は地域限定で作付けが続いています。
 しかし、私の住んでいる身近なところでは、ビールの原料としての麦しか見ることができません。輸入小麦が圧倒的に多いという現実を裏返すと、もしかして美味しくない加工品に慣らされてしまったのではないかという疑問が出てきそうです。地域の農産物は、原料の良さを生かして加工され、伝統を培ってきました。例えばパンやうどんを取り上げたとき、原料が国産と輸入でどう違うのかという検証は大切にしたい部分だなと思った次第です。
 ここ数年、農畜産物の産地偽装という問題が大きく取り上げられるようになりました。表示をひたすら信用するか、味を見抜く経験をするかというあたりにも問題が見え隠れしています。