実践事例を見る(22)
 「総合的な学習らんど」のWEB上に紹介している学校のリンク先をたどりました。
学校名 社西小学校
所在地 〒918-8037 福井県福井市下江守町22-18
URL http://www.city.fukui.fukui.jp/gakkou/elm/y-nishi/index.html
電話 TEL:0776(35)1018 FAX:0776(35)1019
学年 3,4,5,6学年
テーマ
「子供自らが学びを拓く 学習活動の創造」―『総合的な学習の時間』と教科等をつなぐ―
カテゴリー 地域、食、福祉、環境

 平成11年度「総合的な学習の時間」研究開発学校の文部省指定を受けた小学校で、平成13年度10月研究発表を行っています。実践資料は平成13年度以降3年間が公開されていました。もちろん、研究開発をしてきた学校ですから、研究の概要も紹介されています。特徴的な部分は、活動の場を2つ設定しているところです。以下にその概要を引用します。

学びあい活動=学年単位の主体的な学びの中で自己の生き方を見つめていく活動
ふれあい活動=異年齢集団による体験的な活動を主体的に創り上げる中で自己の生き方を見つめていく活動


 現在はどうなっているかというと、研究内容の柱が示されていましたから、これも以下に引用します。

 “西っ子あいアイ広場”と教科等とのよりよい関連の在り方の探究 
■“西っ子あいアイ広場”と教科等との学びのよさを相互に生かした学習展開の工夫
■学習環境の整備

 基礎・基本の定着を図る学習活動のあり方の探究 
■子供の主体性を大切にしながら基礎・基本の定着を図る授業の工夫
■「朝の活動」の運営の充実
■年間指導計画を効果的に生かした評価活動の在り方
 
 “西っ子あいアイ広場”の推進
■『学びあい活動』『ふれあい活動』の推進
■英語活動の推進


 指定を受けてからこの方、6年間実践が継続している点は注目したいところです。総合的な学習の時間に対する基本的な取り組みの姿勢がくずれることなく受け継がれているわけです。土台がしっかりしていると、学びを創り出していくために、先生方の意識を変えるという必然性が明確だということです。
 この部分がきちんとしていると、学力向上のかけ声がかかっても先生方の基本的な考えは揺るがないであろうと察します。先生方が転勤によって入れ代わるとき、小さなきっかけで壊れてしまうところです。このことは、多くの学校が経験してきていると思います。
 実践者が転勤したからすぼんでしまったというのは、見かけの理由でしかありません。意識を変えるという営みは、大多数の学校がクリヤーしない限り、たゆまぬ努力がいると私は考えています。公開されているWEBを巡回していると、つくづく思い当たる節に出会います。