実践事例を見る(17)
 「総合的な学習らんど」のWEB上に紹介している学校のリンク先をたどりました。
学校名 川崎市立上丸子小学校
所在地 211-0001神奈川県川崎市中原区上丸子八幡町815
URL http://www.keins.city.kawasaki.jp/2/ke204601/
電話 TEL: FAX: 掲載なし
学年 4,5,6学年
テーマ
4年「ヤゴレスキューからトンボ池まで」5年「みそづくり」「上丸子の環境問題」6年「上丸子環境情報局」「多摩川上流探検」
カテゴリー 食、環境

 神奈川県は横浜市を筆頭にかなりの校数があるのですが、学校Webの規制で後退したのか、下火になって前面に出なくなったのか不明です。そんな中で上丸子小は、ようやく見つけたような次第です。ただし、すべてを閲覧することはしていません。
 資料集として公開されている平成11〜13年度の実践記録です。みそづくりはプロセスだけで、前後の取り組みが不明です。最後の方に、熟成を待って1年後には使えることが明記されていますから、その後の取り組みは用意されているようです。
 環境については、地域に密着したグループでの調べ学習がよくまとまっています。多面的なとらえ方、自分にできることは何かなど課題意識が継続した内容となっています。多摩川については、平成14年度の6年生が上流探検を実施しています。学年をおっての4年間は息の長い取り組みだと思います。

 ブームが去ったあとに何が残り、何が継続しているか。学校現場での実践研究の成果を継承することがいかに難しいかを物語っています。教育の不易と流行が取り沙汰されることが時折あります。生活科にしても、総合的な学習の時間にしても、流行の部分は新しい教科、新しい時間というだけのことです。時間とともに「新しい」という目先のことは新しくなくなります。
 ところが、いずれの場合も不易の部分に目が向く先生と流行だけに飛びつく先生がいることは否定できません。学習の主体者が子どもたちであるという大前提をつかまずして、実践研究の成果を継承することはできません。一斉授業のみ、先生が主役、遅れがちな子どもに手が届かない・・・先生方の意識が変われば、必ず指導法が変わるという考え方は私の根底にあります。