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 当サイトのゲストブックに投稿いただいた学校です。
学校名 上川町立上川中学校
所在地 〒078−1744 北海道上川郡上川町北町114番地 
URL http://kjhs.cool.ne.jp/
電話 TEL 01658-2-1448
FAX 01658-2-1090
学年 1,2,3年生
テーマ 「環境を守る」「Let's Enjoy Recycle」「上川町と運動」「学校へ行こう〜Buid UP Plan〜」「レスキュー〜犬・猫を救え!〜」「地域通貨」「上川町の再生」「上川町の活性化」「プロジェクトX」「かみんぐホール再生プロジェクト」「愛を伝えてみませんか〜手話を利用して〜」
カテゴリー 環境、地域、ボランティア、町づくり、福祉

 上記のテーマは2003年度に掲載されていたものを抜粋しました。全校4学級の中学校です。テーマごとのプロジェクトに生徒が所属し、プロジェクト間の連携を図っているところが大きな特徴です。学級担任制が大半の小学校の先生にとっては想像しがたいでしょうが、中高校では動かしやすい方法だと思います。
 上川中の地域性を生かしたものは、2002年度以前にも紹介されています。上川ラーメン、アンガス牛、層雲峡などがありました。ただ、一年間を通してどのようなことが展開され、生徒がどのような学びを積み上げたかという実践の詳細は紹介されていませんので、ねらいと内容を推し量るのみです。

 参考になるのはテーマ設定のうまさです。それぞれのプロジェクトチームが異学年での集団ですから、キャッチコピーのような看板を掲げることで、生徒を束ね、意欲をかき立てる効果があります。テーマ設定の言葉次第で、先がどの程度見通せるかが決まってきますから、出発点での言葉選びは慎重に練り上げる必要があります。間に合わせのテーマは、行き当たりばったりの活動を引き起こしやすいといえます。
 プロジェクトの連携では、ボランティア活動の募金集めの方法として、特産物販売の仲介斡旋をしているアイデアが素晴らしいです。募金といえば、安易に街頭募金を実施したり、寄付を募ったりしやすいですが、地域に密着した収入源を取り入れることで、町づくりにもつながっていくわけです。一般的にはリサイクルとあわせてアルミ缶集めが多いと思いますが、アルミ缶は学びの素材として広がりにくいという欠点があります。
 もう一つ参考になるものとしてアンケートの集計がありました。3年生から1・2年生の皆さんへと題したアドバイスです。異なる学年で構成された学習集団を育てていくには上級生のリーダーシップが大きな鍵となります。こうした形で受け継がれることによって、よりよいものを求める学校全体の雰囲気が作られていくと思います。