実践事例を見る(2)
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学校名 岐阜市立長良西小学校
所在地
URL http://www.gifu-gif.ed.jp/school/nagaranishi-e/
電話
学年 3〜6年生
テーマ 「地域に生きる自分づくり」
カテゴリー 地域素材・自然、文化、施設

 3年「ふるさと もっと発見!」=学校や公園など,地域の自然や文化,施設の様子を自分との関わりでとらえ,ふるさと長良に愛着をもつことができるような活動を行っています。
 4年「ふるさと 宝物探検!」=長良川や金華山など,地域の自然や文化,施設を探究し,地域の特性をとらえ,その素晴らしさに気づき,地域に生きる喜びを味わうことができる活動を行っています。
 5年「ふるさとづくり わたしの一歩!」=地域にある各種団体とかかわるなかで,地域生活を向上させていく営みをとらえ,地域の一員として様々な問題を解決し,よりよい地域作りをめざしていく活動を行っています。
 6年「ふるさとの未来 わたしの未来!」=地域の人たちとともに活動するなかでよりよい生き方にあこがれ,地域や地域に生きる自分の将来を描き,夢の実現に向けて地域や自分自身に働きかけていくことができる活動を行っています。
 
 以上がアウトラインとして示されていたものです。

 3、4年生は社会科の地域学習と何が異なるのか詳細不明です。単に社会科の延長線上に調べる対象が並べられていると考えられます。WEB上で示されたものからうかがえるのは、調べ学習や体験活動を中心に据えるだけで、各学年で示された学習のねらいがどのように子どもたちに獲得されていったかは、公開されていません。調べるだけで終わらせない、体験活動だけで終わらせないという部分がどうなっているのか気になるところです。
 3年生では、ふるさとと自分との関わり、愛着を持たせることをねらいとしています。しかし、探検だけなのです。4年生では、地域の特性をとらえ、素晴らしさに気づき、地域に生きる喜びを味わう活動を掲げています。しかし、川にすむ生き物を探したり、鵜匠の聞き取りをしたりするだけで、先人の愛着や誇りは掘り起こされていません。5年生では、地域の問題解決とよりよい地域作りを掲げています。しかし、「ながらの自然を守る会」の人たちとの交流活動を通して、自分たちの生活の中で取り組めることはまだ出ていません。
 6年生の段階をみると、3年生からの学習の積み上げをもとにして、自己実現をめざす連続的な構想が見えてきます。4年間を通してふるさとを誇りにできる子どもたちを育てようとしていることはよく分かります。各学年での一つ一つの取り組みから、子どもたちの思いが伝わってこないのはどうしてでしょうか?見方を変えると、やや先生が主導している展開で、子どもたちの問題意識が前面に出るような実践がいるのではないのかなと思いました。
 一つ一つの活動に子どもたちがこんな思いを持って活動していますというコメントは出てくるのです。しかし、一般的な思いであって、自慢できるふるさとへの願いは、もっと掘り起こしていけそうです。そのためには、様々な階層の地域の人々の願いを聞き取ることが手がかりになりそうです。